●カミナリの迷信
■稲光と雷鳴の間が離れているから大丈夫。⇒遠くに落ちたから、次は自分の所に落ちないという保証はない。落雷はランダムで雷雲の勢力範囲であれば、どこにでも落ちる。4〜5qの範囲に落ちる例が多い。
■金属を体から外せば安全。⇒金属はむしろ電流を体表に集め、傷害を軽くする働きがある。
■ゴムのカッパを着ていれば安全。⇒薄いゴムなど無いに等しい。
■大木の下にいれば安全。⇒大木や大岩の下は危険であり、幹や岩から3m以上は離れる必要がある。
■沢登りは安全。⇒尾根や高原地帯よりは頻度は少ないが、全く落ちないわけではない。
●対策
■入山前
・天気予報に注意する。
■入山後
・早出早着を励行する。(雷は午後に発生することが多い) ラジオの雑音に注意する。
■雷 遭遇時
・姿勢を低くする。
・岩場は危険。⇒雷電流がアースできずに、岩場を走る。⇒早めに退避する。
・側撃を避ける。対象から3m以上は離れる。4m以下の樹木は避雷の効果がない。
・分散退避する。⇒メンバーが一箇所に固まらない。
参考⇒『岳人10月号(No.688)』