トップページ>遭難事故の防止対策

1.積雪期

ホワイトアウト(ガスに巻かれる)

強風で足跡が消える。地上の目印がない。距離感覚を間違える

すぐそばにあっても分からない。⇒山小屋のすぐ隣で遭難。(リングワンデリング)

悪天候を避けている内にルートを外す。


2.残雪期

雪上に出た所で道を失う。登山道が雪の下。

残雪の形状に惑わされる。(残雪の先端に道があると思いこむ)

残雪上の森林地帯や猛烈な藪では、好天時でも見通しがきかない。

春先の好天時、日差しにより、雪上の足跡が数時間で消え去る。


3.無雪期

登山道の分岐で迷う。あるいは分岐に気付かない。(悪天候の場合、前しか見ていない)

登山道が複数ある山では、山頂から別の登山道に降りてしまう。

沢を渡った時に見失う。雪渓上のガスで分からなくなる。枝沢へ入り込む。(雪渓)

枯れ沢をそのまま登ってしまう。(下ってしまう)⇒枯れた沢との交差、悪天候時。

枝尾根から、主尾根に出た地点を、下山時に通り過ぎてしまう。

尾根の分岐が分かりにくい。平坦。どこが尾根か明瞭でない。

山菜取りや渓流つりや沢登りの人が付けた踏み跡や印に惑わされる。

けもの道や水場への道をまちがえる。山林の手入れのための作業道や標識を勘違いする。

登山道が手入れされていない。藪が極端にひどい。

新しく作られた林道に、寸断されている。道が崩れて、新旧さまざまな道ができている。崩落現場。

似たような地形で迷う。大木、池、コル、ピーク、沢の分岐

みんな間違える所に、踏み跡ができてしまう。

偽の道(途中でなくなる)が、本当の道より太い。

標識を見ない。他のことに気をとられ気が付かない。

標識が壊れている。いたずら。


4.心理的要因

おしゃべり、珍しい動植物に目を奪われる、時間プレッシャー、荒天で焦る(スレット)


初体験の山、試行錯誤。それが山。


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